2013年9月11日水曜日

【伝統産業】神師屋.jpとの連携

6月28日に神師屋.jpというティザーサイトがオープンした。
http://kamishiya.jp/130628_kamishiya_PR.pdf

ティザーサイトとは、情報の一部を公開したプロモーション用のウェブサイトだ。
ちなみに「神師」とは、「人気絵師」を指す造語である。

このプロジェクトのメンバーから、繊維製品の商品化についての相談を受けて検討しているところなのだが、その過程で、以前の記事でも書いた「繊維業界における強み」についていろいろと思慮している。

nunotechの活動でわかったのは、繊維にまつわる技術は、どこでも出来るものが多く、故に、何か製品を作ったとしても競争優位には立ちにくいということ。
ライバルが現れ「大量に発注することで価格を抑える」「販路を持ったサプライヤーが製品化に踏み切る」など、そんな想定をしたら、優位に立てるのは一瞬でしかないことがわかるだろう。継続性(10年〜15年程度)が見込めないのであれば飛び込むべきではない。
なぜなら、弊社自体に、技術や資金力や販路があるわけではないので、なるべく継続して取り組めるカタチを作ることに拘っていきたい。かっこ良く言えば、小さな勝負は捨てて、大事な一戦を確実にモノにしたい、ということだろうか。ヒットを打ち続けるという勝者がいることを否定しているのではなく、それは「技術力」に長けている場合でのみ有効な戦略である、ということ。

さて、神師屋とのコラボであるが、どこで優位性を保てるのか?
①人気絵師とライセンス契約を結ぶこと(神師屋)
②製造メーカーのビジネスとの融合を提案すること(nunotech)
③販路を持っていること(神師屋)

nunotechの技術は今のところ「提案」しかない。それぞれのビジネスが成立するような整理を根気よくやっていくことしかないのだ。それも自身のことのように主体的に。

2020年のオリンピックが東京に決まってお祝いムードの中、葛西臨海公園の開発の問題が話題として出て来た。「自然保護の観点で、再開発計画は問題だ!」と唱える人がいると、「知っていたら賛成しなかった!」と言う人がいる。そんな単純な話しだろうか?

時間とお金をかけてやってきたそれぞれの想いがあるものを、全く関わりのなかった立場で、白黒選ぶなんてことは私にはできない。そういう視点でA社とB社のビジネスの融合を真摯に考え、新しい価値を生み出すことをしていきたいと考えている。

オリンピックも自然保護も両立させられる知恵が生まれると信じたい。自分がこれからやろうとしていることの可能性と同じように信じたい。

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