2014年2月25日火曜日

【Radio】コミュニティFMの作り方 検討編⑤ 2つのタイプの選び方1/3(ボランティアの有無)

前回のエントリーでは、マスメディア型、ソーシャルメディア型のいずれかを選ぶ方法を考える前に、考えることの例を挙げました。今回から3回に分けて、3つの視点でどちらかを選ぶ方法について触れたいと思います。

今回の視点は「ボランティアの有無」です。

よくご相談に来られる多くの方から「ボランティアが参加できる運営にしたい」というお話を頂きます。
「運営が大変そうなのでマンパワーに期待できる」「やりたい人、関わりたい人がたくさんいる」など、いろいろな「期待」をもたれていることがわかります。この「ボランティアの活用」という視点にたって突っ込んで考えてみましょう。

【メリット】
 ・人件費削減
  無償でお手伝いしてくれるのであればありがたいですね。
  でもインセンティブの設計は必要です。
 ・コンテンツ量を確保
  関わる人が多くなるとコンテンツの量は増える。
【デメリット】
 ・責任ある仕事が期待しにくい
  厚意のお手伝いが前提なので気持ち的に依頼をしにくい
 ・類は友を呼ぶはほんと。
  ただ、しばらくすると偏ります。

お金、コンテンツの視点での分類です。このあたりまでは想像できると思います。
本当にコワイのはココからです(笑)。

ボランティアは募集するか、ボランティアがボランティア候補を連れてくるかでボランティアの輪が広がっていきます。ただ、たくさんの「ボランティアが参加できる局」というコンセプトにすると、絶えず人が出入りをすることが前提になります。むしろ、人の出入りは呼吸と同じくらい必要なことになります。

つまり、それが実現できる前提で運営方法を考えるなら「人は使い捨てる」というスタンスに立つ方が局の方針としては自然な流れになるのです。若い人を安く使い、安く使ったまま年老いたら、次の若い人を安く雇う。を、繰り返すことが、ラジオ局にとってはストレスの少ない運営方法になるのです。

さて、こうして聞くとなんだかヒドイ話しに聞こえますね。私もそう思います(笑)。
ですが、実際の経営の視点で言えば、人の代謝こそ、継続的な運営に近づけるとは思いませんか?

そこで見えてくるのがデメリットであげた「責任ある仕事」とは何か?です。この問いに答えられないとボランティアで運営する、というわけにはいかないことがわかると思います。


次回は、「仕事の中身」という視点で考えてみたいと思います。

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