2014年3月6日木曜日

【コンサルタント】コンテクスト・リーディング

最近、企業や団体様からの相談を受けるようになりまして、そのことをお話しようかと思います。そのサブカテゴリを【コンサルタント】としました。


相談の中でよく感じるのが、相談者の「文脈」を読む感覚の有無です。


どういうことかと言いますと「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな話しです。
ある事柄が起きて、全く関係ないところに影響が出ることもある。みたいなことですが、最近ではこじつけの意味にも取られるとか、真逆じゃないか。おかしい。


さて、一橋大の楠木先生は、「ストーリーとしての競争戦略」の中で、「連続する因果関係」を「ストーリー」と呼びました。「ビジネスの成功例はストーリーになってる」というのです。ええ、当たり前だよね。と思ったらアウト。ちょっと言い換えてみましょう。

「ビジネスの成功例は、どれも連続する因果関係に基づいている」

と言われたらいかがでしょうか?

私もこの本を読んでなるほど、と思ったわけですが、様々な企業の経営者の「選択」だけを見ていくと、ものすごく特別なことをしている、という感じではないのです。いってしまえば普通です。

こうなったら、こうなるから、ここをそうして、こうすると、ああなって、そうなれば、こうなるから、よし、こうしよう!みたいなことでしかありません。

経営者に共通しているのは、少しばかりの度胸と文脈を読み解くチカラなのです。ですが、これを言うのには、自身がそれなりの暮らしをしていないと成立しないという事実。それも悲しいところです(笑。

ただ、文脈を読み解くということに注視すると、間違わない選択が容易になります。恋愛だってそうかもしれません、人間関係も。コンテクスト・リーディングができると、精神衛生上、大変宜しいかと思います。

さて、「コンテクスト・リーディング」という言葉、検索してみたら「アンケート用紙を最初から最後まで読んで、その人の心理等を読み解く」みたいなことで使われていたようですが、アンケートのような、個人が特定しにくいものだったり、主体性の曖昧なものに対して、文脈を求めるのはどうかと思います。読むのは個人の心理であって、コンテクストと呼べる程のものではない気がしました。私の心理の文脈を読んでみてください、とは言わないですものね。

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